腕時計に関する井戸端会議 童夢風防愛好会

第 1 話

<カリメロの時計遍歴 ROLEXとの出逢い>

ROLEXとの出逢いは今から遡ること31年前の小学生時代になります。

家が裕福で周りがROLEXを常用...とそんな風に想像されると思われるでしょうが、
現実は全然そんなことなく、最初の出逢いは定期刊行誌へ掲載された広告だったのです。

ご年輩の方なら多分ご存じだと思いますが「リーダーズダイジェスト日本語版」(現在は廃刊になっています)にかなりの頻度でROLEXの広告が1頁分掲載されていました。
世界の著名人とROLEXの逸話が併記された広告内容は今も継続されていますね。
そんな広告に心を動かされた小学生...随分ませた小学生だと想像されることでしょう。

「へ〜、ROLEXってとんでもなく高価な時計やな〜」

「そうか、スイス製なんやな!」(当時は未だ舶来崇拝主義がありました)

「何で国産とこんなに値段が違うんや?」

「そうか、クロノメーターっちゅうのが付いてるから高いんやな!」

まあ、こんな単純な感覚だった訳です。
特に印象に残っているのがデイトジャスト(1601/1603)でして、WGベゼルのSSクロノメーター広告を見ては「大人になったらこんな高価な時計が買えるんかな? 絶対欲しいな〜」と単純に夢見るマセガキだったんです。
当時のそんな淡い想いに今も影響を受け続けているのはちょっと不思議な感覚があります。

今でこそ人気の高いスポロレではなく、D・JやD・Dへ強く惹かれるのは当時の広告が多分に影響されていると思います。
ご多聞に漏れず一時スポロレに走り、8割方制覇したのですが、最近D・J系に戻ってきてます。

上記広告画像は当時(1973年頃)のD・Jではないんですが、同じRef.番で6年ほど後年のものになります。
現在の広告より味がありますよね〜! 
1601自体も現行と比べてケースは丸みが強く、優美な側面美を有しています。

追記としまして、70年代初頭の広告にスポロレを見かけた記憶がほとんどありません。
リーダイ日本語版以外には載っていたのかもしれませんが、サブやGMT広告の記憶がないんですよ。
70年代後期には沢山載っていますので、戦略的(ドレス系を中心に展開)に当時は掲載していなかったのかもしれません。

また、当時ROLEXは舶来時計の中でもかなり高額クラスになり、一般的にはオメガやロンジン、超硬ケースで人気を博したラドーが有名でした。

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